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Dusk of the Black Hole

現代詩─ 文字の谷間の饒舌な次元。詩が紡ぐ異次元への出入口。

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赤い夜に

ベッドサイド
赤い2人掛けのカウチに
もたれかかるTシャツとジーンズ

灯りを落とした部屋
鏡に映る逆さまの世界に
横たえる年月
孤独な皮膚が震える

二人掛けのカウチなのに
何かが足りない
煤けた声色で喉を絡めても
ふさがらない
虚ろな瞳で見つめ合っても
囁く言葉さえ陰の中に落ちて
毛穴のひとつひとつに
陥没してゆく

爛れた粘膜に焼き付く刻印は
誰にも消せないと知る日
滴る命を指先に感じる

昨日
食卓を挟んで食らいついたのは
赤く熟した肉ではなく
あなたの心臓
欠片を拾い集めてかき抱くのは
あなたではない
鏡に映る自分なのだ

泡立つ不安に口づけをしようよ
書き換えることはできないのなら
二人になれない夜を越えて

ウエブ女流詩人の集い 蘭の会 月例7月投稿作品



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